香織と本本の世界_______2_______ 香織は本屋を出てからすぐに生ぬるい温度と身体が触れ合って、 変な気持ちになった。(早く帰ろう・・・。) 香織はそう思いつつ、ゆっくりと自転車に乗って、家へ向かった。 家へ着いた。 まず、靴をけるように脱いでから、居間に向かう・・・ がちゃ 居間のどあを開けてから香織は、(天国だぁ!!) と心の中で叫んだ。 そして、腕に本の入ったビニールをぶら下げたまま、 冷蔵庫の前に即行した。冷蔵庫の中から お茶を出し、コップにそそいで飲んだ。 あまりにものどが渇いてたみたいで、お腹から、 飲んでいるときの音が聞こえてきた。 それから、居間のソファーに『どす!』っと、座った。すると、 「ちょっと~香織!!」 香織はぎくっとした。姉の由美架だ。香織は姉がいたのに気がつかなかった。 「な・・・なんでしょう・・・」 香織はついつい敬語になってしまった。 「あんたね~人が雑誌を読んでいるときに横にどすって座んないでよ!」 といわれた。姉が見てる雑誌は『シャルベルトン』という、 ファッション雑誌である。結局姉には自分の部屋に追い返されてしまった。 部屋に入ってすぐに冷房を入れた。 やっとのことで、(本を出せる・・・) 香織はワクワクした。一番おもしろそうな本だったからだ。 しかも、90円ねぎって、やっと買った本。 『サクラの木の下で』という題名だ。 香織は、その本に鼻を近づけた。 新しい本の香りがした。 パラパラ・・・とページをめくってく・・・ (うん。最初は簡単な内容の本から始めて、本になれるんだ♪) 香織が今回買ったのは、文庫本だった。いかにも小学生向けって感じだ。 でも、香織は大満足していた。 始めのページを開き、ゆっくりと読み始めていった。 戻る |